2002.11 いけばな嵯峨御流・冊子『嵯峨』一部抜粋

エッセイ・京都を想う

私がインスピレーションを感じるのは、静かな露地とか、竹林、穏やかな水路、庭園、山、月光の明るい夜などなど。こうしたものに感じる安らぎは、世界のどこにでも見つけることはできる。だが、日本文化は、こうしたものを特に感銘させてくれる何かマジカルな要素をもっている。それこそ私たち一人ひとりが護っていかなければならないものなのではないだろうか。