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未来への道






  道を歩いてくるのは、マサイの男性す。彼の祖先は、その昔、北方のスーダンからやってきた遊牧民だと言われています。現在、この道はタンザニアにありますが、以前は「タンガニーカ」であり、またその前は「ドイツ領東アフリカ」でした。さらに数百年さかのぼると、国境は、今とはまったく違ったものでした。国境というものがあったとしての話ですが・・・・。

 当時ここは国ではなく、名前もありませんでした。それでもマサイの人々は今と変わらず、幸せに生活していました。この道は彼らとともに、ずっとここにありました。家畜に草を食ませるために、緑豊かな牧草地を求めて移動していく道だったのでしょう。わたしのような旅行者が、ツアーガイドに連れられて、おみやげを買い、めずらしいサバンナの話をたくさん仕入れて帰っていくようになる、ずっとずっと以前からこの道はここにありました。観光するわたしたちは、ほんのちょっとこの道を行って帰るだけのこと・・・

 村に住むマサイの人々は、シューカスという赤いケープ(shukas)をまとっています。彼らの祖先も同じものを着ていました。色あざやかなビーズのブレスレット、幾重にも重ねた凝ったデザインのネックレス、それに長い美しいイヤリングをつけています。彼らはマサイ語を話し、伝統的な戦士の踊りと狩の歌で祭りを祝ってきました。

 わたしたちにとってこの道は、どちらかというと過去の世界へいざなうものかもしれません。だだっぴろい平野に立つと、そこに吹く風が時をささやき、素朴で、自然にもっとよりそった、おそらくはもっと自由だった頃のことを思い出させてくれるのです。

 マサイの人々は、現代的な生活様式が以前よりもあからさまに、目の前にせまってきているにもかかわらず、それらに流されることなく、自分たちの文化に誇りを持ち、こだわり続けているように見えます。わたしたちはこの地を訪れて、そんな生き方に尊敬の念を抱きます。また、先祖代々受け継いだ風習や教えを敬う姿勢に、わたしたちも同じように敬意を払うことができます。でも、部外者は、泥のついた足でこの道を汚さずに、そっとしておく方がいいでしょう。この写真にうつる彼にとって、この道は未来への道でもあります。過去にどんなことがあったとしても、わたしたちを受け入れてくれるかもしれません、ひょっとすれば歓迎されるかもしれません。確かなことは、マサイの人々は時代に塩漬けや冷凍保存されて、博物館のかびくさいガラスケースの中の陳列物としてディスプレイされるわけにはまだまだいかないということ・・・

 道端で彼が近づくのを待って、もう一度よく見てみましょう。赤いケープはただの毛布で、大量生産品で、実用的な中国製です。(あせたピンクと白の模様の入った薄手のものは、ベッドシーツなのです・・・)毛布の下に隠してあるのは携帯電話かもしれません。ジュエリーのデザインは伝統的でオリジナルですが、ビーズそのものは卸商から山ほど買い込んだインド製のものです。町の銀行に少し蓄えがある人は、リーボックの靴を履いていて、ローカットのランニングシューズタイプのものが人気です。わたしが(英語で)話した、人なつこい「戦士」は、太陽の位置を見て時間を言い当てることができると同時に、カシオ製のスポーツウォッチのアラーム機能の使い方も知っていました。
彼らの未来への希望は、健康な家族を持つこと、強い家畜を持つこと、村の学校にいい教師を見つけること。恐怖は飢えたライオンに襲撃されることよりも、エイズの蔓延です。

 歴史の中で、マサイの人々は苦難の時代を生きてきましたが、同様に繁栄の時期もありました。自然のサイクルでそうなったこともありましたが、ほとんどは人の手が引き寄せたのです。彼らはその中を胸を張って歩みつづけ、迷うことなくこれからも歩きつづけていくでしょう。土地を「所有する」という考えを持ったことがなく、今でもそんな欲求はないようです。その道は幅広く、よくふみ固められていますが、傷つけられた痕はありません。その歩みはしっかりとした堅固なものですが、大地を踏みしめる力は軽くやわらかです。

本当の意味で急がないこと、
すべてをありのままにしておくこと、
後ろに続く人を思い、砂埃を巻き上げないこと、
そうすれば風が告げる時のささやきに
耳を澄ます方法を身につけられるかもしれません。
日々が今よりずっと静かで、素朴で、自然によりそって、
おそらくもっと自由だった頃のように・・・



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